シンドウバレエの教育方針

シンドウバレエの目指すもの

教育方針イメージ

『踊ることが大好き』という気持ちを大切に、生徒ひとりひとりの年齢や発達段階、個性に合わせた総合的な指導を通して、バレエテクニック、芸術性、人間性を育てます。

  • クラシックバレエの訓練を通じてバランスのよい発育を促し、均整のとれた身体、美しい姿勢、優雅さを身につけます。
  • 音楽性あふれるレッスン、奥深いバレエ芸術の探求を通して、芸術的感性を育てます。
  • 舞台人としての礼儀や協調性、忍耐を学び、自ら考え行動する自発性を育てます。

 

解剖学的アプローチによるレッスン 

クラシックバレエは舞踊芸術ですが、身体運動の面ではアスリートと何ら変わりはありません。
バレエテクニックを体に無理な負担をかけずに習得するためには、自身の体の仕組みをよく理解し
理にかなった動きを追求していく必要があります。

  • 骨格や筋肉の仕組みを理解し、クラシックバレエに必要な柔軟性や筋肉の強さを作ります。
  • エクササイズレッスンでクラシックバレエ特有の動きを予め学んでおくことで、テクニックの習得をスムーズにします。(つま先の使い方・ターンアウト・体の引き上げ・呼吸など)
  • 万一、足や腰などに痛みが生じた場合も、医療機関と提携して速やかに対応します。

 

幼少期のレッスン、女子のトゥシューズレッスンに対する考え方

幼少期には年齢に合ったレッスンを

わが国には「三つ子の魂百まで」の諺どおり「芸事は3歳から」という考え方がありますが、クラシックバレエの訓練に限って言えば、あせりは禁物です。
その理由は、本格的なクラシックバレエの訓練は非常に注意を要するものであり、幼児期の小さな子どもの未成熟な体には難しすぎるからです。注意深く集中力をもって正確に行われないと、上達しないばかりでなく、筋肉や骨格に悪いくせやダメージをもたらすことにもなりかねません。

このような理由により、シンドウバレエでは学齢前のお子様を対象に「プレバレエクラス」を開設し、発達段階に応じたプログラムを実施しています。
「プレバレエCクラス」から始まるエクササイズレッスンでは、トランポリンやマット運動を通じて空中感覚やバランス感覚を養う運動を行います。また音楽に合わせてバレエのごく初歩の動きとリズミカルで楽しいダンスを行います。
「プレバレエAクラス」「プレバレエBクラス」ではエクササイズレッスンに加えて、バレエレッスンを受講していただきます。このクラスでは様々なステップを音楽と一体になって行い、踊る楽しさを体験します。
本格的なバレエテクニックの訓練に入る前の幼少期に、踊ることの楽しさを十分体験しておくことは非常に重要です。「踊る喜び」は舞踊芸術の根幹であり、その後の舞踊表現の基礎となるからです。


女子のポアント(トゥシューズ)レッスンは慎重に

女子のポアント(トゥシューズ)レッスンは、中級クラス進級後バレエシューズレッスンの習熟度合いを見ながら進めていきます。足の骨が大人と同じ形に成長するのは12歳頃と言われています。それ以前の子どもの骨は柔らかく、まだ結合していない部分もあります。そのような時期にトゥシューズのレッスンでつま先に無理な圧迫を加えた結果、足部の変形や下肢全体の発達阻害が起こらないという保証はありません。
足にダメージを与えず、正しくポアントに立つことができるかどうかは、骨の成長度合いや足底の筋力とも密接に関わってきますので、ポアントレッスンの導入は慎重に行います。

トゥシューズはバレエ少女の憧れです。しかし危険も潜んでいることを十分理解した上で、ポアントレッスンに耐えうる強い足を作る努力が必要です。